本当に長いこと、塾長ブログを書いてなかったのですが、書くことがなかったわけではありません。
書く暇がなかった、というのもありますし、ここの存在を忘れていた、という部分もないではないのですが・・・・・・。
最大の理由は、このブログで、いったい、どこまで書いてよいのかわからなかったのです。
書くことによる塾生や保護者の方への波紋(というほど、見ていただいているわけではないと思いますが)・・・・・・個人情報や批判的な内容などは論外としても、面白いエピソードやほっこりするエピソードと私が思うことでも、見る人によっては不快に感じたり、ショックを受けることもあるのではないか、と考えると、筆が進まなかったのです。
では、なぜ、あえて今回ブログを書いたのか?
前のブログは8月で「生徒が倍増して、いい感じ。これからどんどん生徒を増やしていくぞ!」的な話を書いています。
実際、二学期に向けて大いなる野望を抱いていました。
が、時期的な問題もありますが、今は逆パターンが起こりつつあります。
塾は「結果」の商売です。
「過程」は重要ですが、成績上昇という「結果」をお届けできなければ、仕事をしていないのと同じです。
二学期はその結果をお届けできませんでした。
変わらずよい結果を出し続けている生徒や、期末は若干盛り返した生徒もいましたが、一学期の成績と比べれば、全体的に良くなかったのは事実です。
そのため、冬休みから三学期にかけては、かなり強引に勉強量を増やし、学習環境を整えようと私語をしたり、勉強に集中できない生徒を手ひどく叱り付けて、半ば強引に挽回を期しました。
しかし、塾はサービス業です。
集中して、そして気分よく勉強してもらえなければ、仕事をしていないのと同じです。
恐怖に支配された雰囲気の悪い塾、教室は総じて生徒が萎縮してしまいます。
放漫な管理の「動物園」のような塾、教室は総じて生徒が弛緩してしまいます。
どちらも、結果は想像するまでもないでしょう。
私は三学期は後者を恐れるあまり、前者に傾いていたきらいがあります。
行きたくない、という生徒が出てくるのも、無理はないです。
はじめからこういう状況ではなかったはずです。
もし、そうであれば、あれほど生徒は集まりませんでした。
色々な「言い訳」は頭にたくさん浮かんできます。
しかし、結局のところ、他人のせいにしても、時期のせいにしても解決策はありません。
そんなわだかまりを抱えながら、今日、小学5年生の国語の授業で学校の国語の教科書の物語を読んだときに、自分のとんでもない間違いに気付いたのです。
物語は「わらぐつの中の神様」といいます。
おおまかなあらすじは、
主人公の女の子は、きれいな雪下駄をほしくなります。
しかし、貧しい家ではそのようなぜいたく品を買ってくれません。
そこで、主人公は父親の内職を見よう見真似で「わらぐつ」をつくって、それを朝市で売ったお金で雪下駄を買おうと考えます。
ですが、なかなか父親のようなきれいな見た目のわらぐつは作れません。
主人公のわらぐつは、家族からも笑われるような、不恰好で、ふぞろいなものでした。
ただし、はく人のことを思って、頑丈で履き心地のよいものでした。
そして、それを朝市で売るのですが、本人も売れるかどうか心配していた不恰好なわらぐつは、ある大工さんが定期的に何度も買ってくれました。
不思議に思って、大工さんにたずねると「見た目よりも使う人のことを思ってつくっているから、自分だけではなく、周りの人の分も買っている」といい、さらに、「じぶんの家に嫁に来てほしい」といわれます。
といったようなものです(要約が下手ですみません)。
いつもであれば、何の変哲もない、道徳的な物語文だな、と感じただけかもしれませんでしたが、このお話を読んだときに天啓のように感じたのは、自分の塾の運営がいかにひとりよがりで独善的なものであったか、ということでした。
自分のやりたいことを押し付けて、できないとイライラして、嫌味なことを言ってしまう・・・・・・。
結局、この数ヶ月の自分の授業や質問対応はこの繰り返しだったのではないか、と思ったのです。
初めのころは、もっと生徒のために何をしてあげようか、と前のめりになっていたはずなのに。
最近は、なぜ生徒は自分のために頑張ってくれないのか、とイライラしていたのではないか、と。
そんな塾、そりゃあ行きたくないわい。と悟ったときに、自分がどうすべきか、見えました。
そもそも、前に務めていた塾を退職してまで、この塾をはじめたきっかけは何だったのか?
勉強がわからない生徒が頑張って何とかしようとするのを、一緒に頑張って助けよう。
諸々のしがらみや大人の事情で勤め人ではできなかったことを、身軽になってとことんやろう。
そんなところがスタートだったはずなんです。
で、実際に拙いやり方だったかもしれませんが、はじめの10人にも満たない生徒のために一生懸命頑張っていたはずなんです。
スタート地点に戻ろう!
「生徒第一主義」に立ち返ろう、そう決意したのです。
今回、どう考えても集客に逆効果な、このような内容をあえてブログに書いたのは、決意表明です。
今、千代田学習塾に在籍する、不満を抱え、我慢している生徒たち、そしてその保護者の方々に、そして、同じような思いを他塾でされている生徒や保護者の皆様に、宣言するために。
そして、これを書いている、自分自身に言い聞かせるために。
あえて、恥を忍んで、現状とそして今後進むべき道を、明記しました。
すでに、道を違えることを決心した方には、すみませんでした。
そして、間違いに気付かせてもらったことに、心からありがとうございます、と言いたいです。
いまだ、頑張っていただいている方々、その我慢に報います。
本当に生徒に必要なことを、必ずお届けすることを約束します。
そして、今の他塾に不満のある方は、これからのこの塾に期待してください。
講師は塾長一人、教室は自宅を改造した、といった小さな塾ですから、大手塾ができることで、できないことはたくさんあります。
しかし、小さいからこそ大手塾にはできないことでできることはたくさんあります。
生徒をしっかりみてほしい、とお考えの方はぜひご検討ください。
もう二度と、去年のような間違いは犯しません。
追記
このような内容の記事に掲載するのは憚りがありますが、現在、以下のようなキャンペーンを行っています。
新規入塾応援キャンペーン
また、「新中1準備講座」の途中参加も受け付けております。
新学期からの学習環境を考えるなら早めの準備は大事です。
ぜひご検討ください。